終活について考えてみませんか?

人は誰でもいつかは死を迎えます。誰でも、例外なくです。当たり前のことですが、忙しい日々に追われているとつい、「死」のことなんて忘れてしまいますよね。
自分は永遠に生きるんじゃないか、という錯覚すらあります。そして、その「死」の瞬間をいつ迎えるのかわかっていれば良いのですが、なかなかそうもいきませんよね。
いつ死ぬかは、予定が組めないのですから。想像してみていただけますか?「その日」を迎えたとき、やっておきたいこと、やっておかなければいけなかったこと、いろいろあると思いませんか?それを実際にやっておくことを「終活」といいます。今日はこの終活についてお話していきたいと思います。
とても便利なエンディングノート!
最近は各自治体でも終活支援に取り組んでいて、「エンディングノート 〇〇市」などでインターネット検索すると、無料で使えるエンディングノートがダウンロードできるようになっているんです。
パソコン操作が得意でなかったり、プリンターが家にないよ、という方は自治体の窓口に行くともらえるものもあります。
このエンディングノートには、いろいろなことが書けるんです。
例えば、もしものときの医療や介護の希望なども書ける
これは大切なことですね。病名や余命を告知しなければならないときや、延命処置をするかどうかを判断しなければいけないとき、自分の意思として記録を残すことができたら、残された家族や主治医もご本人の意見を参考にして今後の治療方法を考えることができますね。
しかしながらエンディングノートには法的拘束力は無いので、絶対自分の思ったとおりになるかと言ったら、そうはならない部分もあるかもしれませんが、何もしないでいるより、自分の意思を記録に残すということができることは大きいです。
「尊厳死宣言公正証書」というかたちにすれば、医療・介護について、自分の意思がほぼ反映されるかたちをとることができますが、作成に費用も時間もかかりますので、まずはエンディングノートで自分の意思をまとめておくことが気軽に最初に取り組める「終活」ではないでしょうか。
葬儀やお墓の希望も書ける
もしものときの葬儀をどうしたいか、お墓をどうしたいか、などの希望も書けるんです。
例えば、葬儀は近親者だけでやってほしいのか、しなくて良いのか、それとも盛大にやってほしいのかなどの希望を書いたり、
葬儀の形式はどうするか、業者は決めてあるのか、葬儀の場所の希望はあるのか、など細かい部分も書けるんですね。
また、葬儀の費用は自分の貯金を使ってほしいのか、特に用意していないのか、保険や共済、互助会に加入しているのか、なども記入しておくことで、残された家族が把握しやすく、判断しやすいものとなります。
戒名や遺影についても希望を書けるんですよ。特に希望がなければ、家族や親族の判断に任せるとしても、もちろんオッケーです。
ちょっと変わった目線でいうと、自分史なども書けます。
これまでの自分の人生の振り返りとして、自分史を書いておくのはいかがでしょうか。
うれしかったこと、頑張ったこと、思い出に残っていること、後悔していること、などこれまでの人生を振り返ってみるのはどうですか?
きっと様々な思い出があることと思います。そして、これからの人生を豊かにするために、やっておきたいこと、行きたい場所、会いたい人など自由に書いていいんです。
文字で書くことによって、より客観的に自分を見ることができて、これからの人生、思い残すことのないように大切に生きることができますね。
終活はこれからも自分らしく生きるための大切な一歩です。
ぜひ、このエンディングノートを、終活を始めるきっかけとして、自分の意思を、自分の気持ちを記録に残すノートとして活用してみませんか。
そして、もしものときに備えて、ご家族や大切な方がいろいろな判断をしなければならないとき、様々な手続きをする際に、必要な情報として残しておいていただければ幸いです。
花橋こずえ行政書士事務所では、生前対策として、家族信託、遺言の取り扱いもございます。初回60分の無料相談を承っておりますので、お気軽にご連絡いただければ嬉しいです。
