海事代理士登録のお知らせ

花橋こずえ行政書士事務所 代表 花橋こず依は、令和6年度海事代理士試験に合格しまして、海事代理士として登録いたしました。
今後は地元浜名湖・浜松市・湖西市・豊橋市周辺の船舶所有者の方や小型船舶操縦士の方にとって、気軽に相談できる「海の司法書士・行政書士」としても活動していきます。
もちろん、今まで通り行政書士業務にも力を入れてまいります。引き続きご依頼者様おひとりおひとりに寄り添い、一生懸命お仕事させていただきますので何卒よろしくお願いいたします。
今日は、海事代理士としてのお仕事を少しご紹介いたしますね。

海事代理士とは?
海事代理士は「海の司法書士」「海の行政書士」とも呼ばれており、海に関する法律のスペシャリストです。
海事代理のお仕事は何するの?
船舶の登録(登記)や安全性の検査、モーターボート・ヨットに乗る人(小型船舶操縦者)の免許更新サポートや船員さんの就業規則作成など、海に関わる手続き全般を主なお仕事としています。
スケールの大きな大型船舶に関する仕事から、身近なマリンスポーツに関わる仕事まで、海上の安全を守るために重要な役割りを担っています。
特に船舶の総トン数を算定する「船舶のトン数の測度」や「船員法に基づく船員の就業規則作成」などは、海事代理士にしかできない独占業務です。
さらに、令和4年の船員法改正に伴い、船員を新たに雇う「雇い入れ」や契約を更新せずに雇用契約を修了させる「雇い止め」に関する手続きも海事代理士のみが代理で行える独占業務となりました。
海事代理士は「8士業」の1つとして、高度な専門性を有する法律職であり、海に囲まれた日本にとって重要な国家資格のひとつです。
海事代理士の連携行政は?
海事代理士は、船舶所有者、船員、小型船舶操縦者、港湾当局、関税・税関などと連携して、スムーズな船舶運航を実現するお仕事です。
時には港へ出向いて船の検査に立ち会うこともあります。
また、船舶は国境を越えて運航されるので、海事代理士の仕事はグローバルに活躍できる仕事となります。たとえば、外国の船舶が日本の港に到着したり出発したりする際に、船舶所有者や船舶運航会社をサポートします。
具体的にはこんなことをサポートします!
例えば、船舶の登記に関しては、
・船舶抵当権抹消登記申請
・船舶所有権移転登記申請
・船舶抵当権設定登記申請
・船舶登記簿謄本交付申請
船舶は高額ですから、抵当権設定などもよくあることです。そして、このような登記申請には登録免許税の納付が必要になるんです。
船舶登記に必要な登録免許税の計算は特殊です。
船舶の登録免許税の計算は不動産などと違って独特なんです。
例えば、総トン数、船質と種類から船舶の価額の算出表により、トン当たり船価と限度額を求めることから始めるのですが、これを聞いただけでも何のこと?!と思われる方が多いのではないでしょうか?
そのような際は、ぜひ海事代理士に相談してみてください!海事代理士は船舶の登記までできるんです。もちろん登録免許税の計算もできます。「登記」というと司法書士の先生を思い浮かべる方も多いと思いますが、海、船舶に関しては関係法令の専門性が高く、古い法律も多いので、それを専門に学んだ海事代理士へのご相談が一番です!
地元、浜名湖・浜松市の海事代理士としての将来のビジョン
私が海事代理士を目指したきっかけは、浜名湖の寸座マリーナさんで、船舶所有者の方々と出会ったことです。
当時、私は行政書士としてお仕事をさせていただいており、ご縁があって船舶所有者の皆さんと出会うことができました。
そこで船舶所有者の皆さんから、「浜松市に海事代理士さんは昔はいたみたいだが、今はいなくてよ。本当に困っているんだ」と伺いました。
浜名湖周辺にはいくつかのマリーナや泊地があります。私の家も浜名湖のすぐ近くにありますので、毎日のようにたくさんの船を見ておりました。
このたくさんの船の所有者のみなさんは、地元に海事代理士がいないので、不便な思いをしていらしゃるのではないか?と、船舶所有者の皆さんから伺って、「お役に立ちたい!!」と強く思うようになり、海事代理士試験を受験し、今に至ります。
もちろん、行政書士としてお仕事もいただいておりましたので、もっぱらすき間時間を全部使って勉強しました。おかげでドラマも、マンガも映画も一切見ることもなく、自分の好きなことができる時間を全部海事法令の勉強に費やし、今に至ります(笑)
それでも、海事代理士としてこれからお仕事をさせていただけることの方が何倍も何倍も嬉しいです。
行政書士のお仕事も同じですが、困っている方のお役に立つことができて「ありがとう」のお言葉をいただけることが、こんなにも嬉しいものだと思いませんでした。
私は行政書士のお仕事も海事代理士のお仕事も大好きです!
これからもこのお仕事を通して皆さんのお役に立つことができるよう、一生懸命やらせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

