海洋散骨葬に同行させていただきました。

静岡県浜松市で「海洋散骨」「墓仕舞い散骨」を営んでいる㈲海夢さんに同行させていただき、海洋散骨の流れを確認してまいりました。
また、海事代理士として船舶の構造などを学ばせていただき、私も大変貴重な経験ができました。
今日は、どんなふうに海洋散骨・墓仕舞い散骨が行われるのか、みなさんのお役に立つ情報をお届けできたら嬉しく思います。
寸座マリーナより、こちらの船舶で出航します。
最大搭載人員12名・総トン数5トン未満・一般不定期航路事業にあたります。

船内にはお客様の乗船するスペースが設けられています。

右側の茶色の扉はおトイレです。トイレも完備されているので、安心ですね。
この日は天気が良かったので、船内の写真が暗く見えますが実際は十分な明るさがあります。
では、いよいよ太平洋に向けて出航します。


前に見えるのは新居町にある海釣り公園と浜名バイパスの浜名大橋です。
あの浜名大橋を超えた向こうが外海と呼ばれる太平洋です。

本日の海の状態はとても穏やかでした。
浜名湖で遊ぶのが大好きだったという故人様のお遺骨をこちらの場所に散骨します。

お遺骨と供花をを母なる海へお還しします。
船長は手を合わせて黙とうします。


風が吹いてきたので、あっという間にお花が流されてしまいました。
こちらの写真にはありませんが、船長さんはお遺骨のお一つお一つを丁寧に海にお還ししておりました。散骨する際のお遺骨は2ミリ以下にしなければならないため、粉のようになり風が強い日は大変ですが、故人様を想い、大切に丁寧にご供養散骨しており、静かな時間が過ぎていきました。
最後にご家族様にお伝えするため、散骨した場所の緯度・経度を確認し、写真に撮ります。

太平洋での散骨が終わり、浜名湖に帰ります。写真は外海から見た浜名大橋です。

無事に浜名湖内に戻ってまいりました。海釣り公園が見えます。外海と違って波の穏やかさに驚きました。
船長になぜ外海まで出航して散骨するのかお伺いしたところ、
「海の水がきれいなんだ」とのことでした。きれいな水のところに散骨してあげたい船長の気持ちが伝わりました。
最後に
散骨のために外海(太平洋)まで出航すると、当然ながら燃料代もかかりますし、時間も手間もかかります。今はガソリン代も上がっていて大変な時代です。
それでも、値上げはせず、委託散骨であれば49,500円(税込)(お二人目からはお一人様24,750円)
貸し切りチャーター散骨であれば154,000円(税込)(お二人目からはお一人様24,750円)で運営されている㈲海夢さん。
貸し切りチャーター散骨は一家族様にて出航が可能です(9名様まで乗船できます)ので、故人様とご家族様の最後の思い出にとても良い時間となると思いました。
海に出ると、日常の喧騒が嘘のように静かな時間が流れます。「母なる海」と言われますが、今回外海に出て本当に包まれているような感覚を感じました。
心が癒されるというか、まるで別世界に大きな安心に包まれてそこに居る感覚と言いますか、地上では味わえない感じを受けました。
このような自然葬もあることを知っていただけますと幸いです。

